高山善廣の事故が変えたプロレス界|頸椎完全損傷から未来への軌跡
高山のキャリアは多岐にわたる。全日本プロレスで頭角を現した後、プロレスリング・ノアのリングでIWGPヘビー級王座とGHCヘビー級王座、三冠ヘビー級王座を制覇。グランドスラムを達成した数少ない凄玉として、まさにプロレス界の頂点に君臨した。さらに新日本プロレスのビッグマッチでも圧倒的な存在感を放ち、晩年はDDTプロレスリングなどインディー団体にも積極的に参戦。リングの規模を問わずファンを沸かせ続けた。
高山が掲げ続けたスローガンが「ノーフィアー(恐れを知らぬ者)」だ。病室のベッドの上でも、その魂が潰えることはなかった。動かない手足と格闘しながら、リハビリの厳しい訓練に耐え抜く姿は、かつてリングで見せた男気そのものだった。