ホタル観賞で絶対に失敗しない!光が乱舞する「奇跡の時間帯」
ホタルがなぜ特定の時間帯に集中して飛翔するのか、その謎を解き明かす上で欠かせないのが、日本におけるホタル研究の第一人者であり、日本ホタルの会の設立にも深く関わった矢島稔氏らの長年にわたる観察データだ。矢島氏らの知見によれば、ゲンジボタルの発光飛翔は単なる気まぐれではなく、子孫を残すための緻密な生存戦略に基づいている。
日中の光量を感知する複眼の発達により、ホタルは周囲の暗度を正確に測定している。第一ピークの時間が訪れると、雄は一斉に飛翔しながら数秒間隔で点滅を繰り返し、草の葉陰で小さく光を返す雌の応答を探し出す。この整然とした光の同期現象は、生物学的な神秘であると同時に、彼らが刻む生命のカウントダウンそのものなのだ。