耳の後ろの腫れやしこりの正体|痛みの有無と危険な病気の受診目安

今注目を集めている 耳の後ろの腫れやしこりの正体|痛みの有無と危険な病気の受診目安について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。

Q1:耳の後ろのしこりが骨のように硬いのですが、頭蓋骨の病気でしょうか?
A1:耳のすぐ後ろ下部には「乳様突起」という頭蓋骨の突起が存在するため、正常な骨を触って腫れと勘違いするケースが多々あります。まずは反対側の同じ位置を指で触って比較してください。左右対称で硬さや形が同じであれば骨の可能性が高いです。しかし、「片側だけが明らかに隆起している」「骨の上に張り付いた硬い塊があり、皮膚と一緒に動かない」という場合は、骨軟骨腫などの良性骨腫瘍や、周囲のリンパ節の線維化・腫瘍化の恐れがあるため、耳鼻咽喉科での画像診断をおすすめします。

Q2:耳の後ろの粉瘤は、市販薬や塗り薬で自然に治ることはありますか?
A2:粉瘤が自然治癒することや、塗り薬だけで消えることは医学的にありません。粉瘤は皮下に表皮成分でできた「袋(嚢腫)」が形成され、その中に剥がれ落ちた角質が溜まる器質的な疾患です。抗生剤や市販の軟膏で一時的に炎症や痛みを鎮めることは可能ですが、皮下の袋そのものを外科的に切除して取り出さない限り、何度でも再発を繰り返します。小さく炎症を起こしていない時期に形成外科等で摘出する方が、傷跡も小さく済みます。

Q3:耳の後ろのリンパ節の腫れが、良性か悪性リンパ腫か不安です。検査はどう進みますか?
A3:耳鼻咽喉科では、まず触診を行った後、痛みのない安全な「頸部超音波(エコー)検査」を実施します。エコー画像を見ることで、リンパ節の長径と短径の比率(扁平か丸いか)、血流シグナルのパターン、内部の構造(門の有無)から、感染性の良性腫脹か悪性を疑うべきかが高精度で推測できます。悪性が疑われる場合には、細い針で細胞を採取する穿刺吸引細胞診や、しこりそのものを小さく切開して取り出す生検、造影CTや血液検査へと進み、病型を確定させます。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。