鏡餅の半紙はどう飾る?向きと表裏の正しい折り方と正月作法
鏡餅の飾り付けには、下から上へと積み上げる明確な序列があります。それぞれの装飾具には、自然への感謝や子孫繁栄の願いが何重にも込められています。
基本となる飾り付けの手順は以下の通りです。
- 三方(または折敷・お盆):神仏へのお供えを乗せる台座。三方を用いる場合、胴の部分に空いている穴(宝珠の穴)が3箇所あり、穴のない平らな面を手前(自分側)に向けて置きます。
- 半紙または四方紅:ツルツル面を上にし、角を手前に垂らして敷きます。
- 裏白(うらじろ):シダ植物の葉。葉の裏側が白いことから「心に裏表がなく清廉潔白であること」、また古い葉が落ちずに新しい葉が育つことから「長寿」を意味します。白い面を上に向けて左右に広げるのが作法です。
- 譲り葉(ゆずりは):新しい葉が生長してから古い葉が落ちる特徴から、「親から子へと家督が途切れず継承される(子孫繁栄)」を祈願します。裏白の上に重ねて敷きます。
- 鏡餅(大・小):大小2段の丸い餅は、月と太陽(陰と陽)を表し、「福が重なる」「円満に年を重ねる」ことを意味します。下段に大きな餅、上段に小さな餅を安定させて乗せます。
- 御幣(ごへい):赤と白の紙垂(しで)がついた棒。赤は魔除け、白は清浄を示し、四方八方に神の恵みが行き渡るよう餅の背後や間に挟み込みます。
- 橙(だいだい):最上部に飾る柑橘。木から落ちずに何年も実を付け続けることから「代々(だいだい)家が栄える」という語呂合わせと長寿の象徴です。現代では小型の温州みかんで代用されることも多いですが、本来は橙を用います。