ワンピース「ワノ国編」はつまらない?長すぎる批判と一気読みの評価
ワノ国編に対する不満の根源を掘り下げると、主に3つの構造的な要因が浮かび上がってきます。
第一に挙げられるのが、ワノ国編の登場人物が多すぎることによる視点の細分化です。麦わらの一味に加え、赤鞘九人男、光月モモの助、ヒョウ五郎ら侍勢力、さらには百獣海賊団の大看板・飛び六胞・真打ち・ナンバーズ、ビッグ・マム海賊団まで入り乱れる未曾有の群像劇となりました。結果として1話の中で描かれる場面が目まぐるしく切り替わり、個々のキャラクターへの感情移入が分散してしまった側面は否めません。
第二の要因は、侍たちの描写に対する賛否です。序盤から中盤にかけて描かれたおこぼれ町でのエピソードや、討ち入り前の準備期間における侍たちの因縁話に対し、「麦わらの一味の活躍をもっと見たい」と望む層からは退屈に映ってしまいました。和風テイストや歌舞伎の要素を取り入れた独特の演出も、好みが分かれる要因となりました。
第三に、連載周期と構成の緻密さによる弊害です。緻密に伏線を張り巡らせるあまり、週刊連載(月3回前後の掲載ペース)では数ヶ月前の描写を把握し続けることが難しくなり、体感的な「テンポの悪さ」を加速させる結果となりました。