映画『マリと子犬の物語』実話の真相とマリのその後|奇跡の救出劇の真実
映画『マリと子犬の物語』は、2004年10月23日に発生した新潟県中越地震(最大震度7)に巻き込まれた旧山古志村(現・長岡市山古志地区)の実話を原案に製作されました。しかし、スクリーンの物語と現実の出来事にはいくつかの設定の違いが存在します。
映画では、妻を亡くした役場職員の父親(船越英一郎)と幼い兄妹(広田亮平・佐々木麻緒)、そして祖父(宇津井健)という一家が主人公でした。しかし、実際の飼い主の真相は、当時75歳だった五十嵐豊さんと94歳の母親・チヨさんの2人暮らしです。兄妹という設定は映画オリジナルの脚色であり、幼い子どもの視点を交えることで家族愛のテーマをより際立たせる演出が採られました。
地震発生の瞬間、激震によって倒壊した自宅のタンスや梁の下敷きとなり、身動きが取れなくなったチヨさんを救ったのが柴犬のマリでした。マリは暗闇の中でチヨさんの顔を何度も舐めて意識を保たせ、駆けつけた豊さんの衣服を引っ張ってチヨさんの居場所まで懸命に案内しました。この奇跡の救出劇の起点となったマリの献身的な行動は、映画の描写と寸分違わぬ純然たる事実です。