霊柩車の事故で遺体はどうなる?搬送トラブルの真相と賠償責任
物的な損害賠償にとどまらず、最も深刻な問題となるのが「遺族が受けた精神的苦痛に対する慰謝料」です。
人生で一度きりの大切な儀式を台無しにされた遺族の無念は計り知れません。過去の裁判例や法的な見解に照らすと、単なる納期の遅れ程度では高額な慰謝料が認められにくい傾向があるものの、「ご遺体に明らかな外傷・変形が生じた場合」や「火葬が当日中にできず著しい精神的打撃を与えた場合」には、祭祀承継者の人格的利益の侵害として慰謝料請求が正当に認められるケースがあります。
相手方の過失によるもらい事故であっても、葬儀社自体の過失であっても、遺族感情に配慮した示談交渉が行われるのが一般的であり、金銭的な解決と同時に、葬儀社幹部による誠心誠意の謝罪と代替儀式の無償執行などが提示されることが多く見られます。