日本のニット聖地が生んだ革新。「ラッピンノット」が解き明かすモノづくりの真価

日本のニット聖地が生んだ革新。「ラッピンノット」が解き明かすモノづくりの真価の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

ラッピンノットのプロダクトを語る上で絶対に外せない要素が、布帛(ふはく=織物)とニット(編み物)の融合技術だ。

本来、伸縮性のない布帛と、伸縮性に富んだニットを一枚の衣服の中で裁断・縫製して一体化させる作業は極めて難易度が高い。伸縮率の相違によって縫い目が引きつったり、着用時に変形したりするトラブルが発生しやすいからだ。多くの衣服メーカーが敬遠するこの技法を、ラッピンノットは自社工場の高度な技術によって難なく克服してみせた。

  • 視覚的コントラスト: 前身頃に張りのあるシャツ生地(布帛)を配し、袖や後身頃に柔らかなニットを採用することで、立体的かつモダンなドレープを生む。
  • 機能的補強: 摩耗しやすい部位に強度の高い布帛を用いることで、ニット製品の弱点である耐久性を補う。
  • ハイブリッドな着心地: ジャケットのフォーマルな見た目と、スウェットのようなストレスフリーな着用感を同時に実現する。

相反する特性を持つ二つの素材が縫製段階で喧嘩することなく、完璧に调和する。そこには長年蓄積されたパターンメイクの知恵と、ミリ単位で針の運びを微調整する縫製職人の手腕が隠されている。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。