ゼファー400の走りが激変!プロが明かす最適タイヤと寿命延長術
どれほど優れたタイヤを履いていても、空気圧が適正でなければその真価は半減する。カワサキの指定標準空気圧は、1名乗車時で「フロント:200kPa(2.00kgf/cm²)」「リア:225kPa(2.25kgf/cm²)」となっている。しかし、これは数十年前の純正タイヤ構造を基準とした数値であり、現代のコンパウンドや内部構造を持つタイヤでは、微細なアジャストによって乗り味が劇的に激変する。
例えば、BRIDGESTONE BATTLAX BT46を装着して市街地やツーリングでの軽快感を高めたい場合、フロントを「210kPa」、リアを「230kPa」と指定値より約5〜10%高めに設定すると、タイヤの転がり抵抗が低減し、低速域でのハンドル切れ込みが極めて自然になる。車体の重さを感じさせないシャープな切り返しが可能となるのだ。
逆に、DUNLOP TT100GPで峠道のタイトコーナーを軽快に駆け抜けたい場面では、フロントを「195kPa」、リアを「215kPa」へとわずかに落とす手法が有効だ。タイヤのトレッド面が適度にたわむことで接地面積が広がり、バンク中の安心感とトラクションが格段に増大する。冷間時(走行前のタイヤが冷えた状態)に正確なエアゲージで測定し、自分好みのスイートスポットを見つけ出す作業こそ、バイクライフの醍醐味である。