ジャイアントロボ原作に眠る衝撃の結末!封印された設定とアニメの溝
1967年、小学館の『週刊少年サンデー』で連載がスタートした瞬間から、作品の空気は異彩を放っていた。当時、子ども向けカルチャーの最前線では特撮ヒーローや明朗快活なスーパーロボットが席巻していたが、横山光輝の筆先が描いたのは徹底したポリティカル・サスペンスだった。
主人公を取り巻くのは、地球征服を企む謎の秘密結社「BF団」と、世界各国の警察組織が連携した防衛組織「ユニコーン」の暗闘だ。スパイアクション映画さながらの銃撃戦、怪奇色豊かな怪獣やエージェントの暗躍。巨匠が持ち込んだのは、子ども騙しを一切排除した冷徹なリアリズムだった。鋼鉄の巨人は、正義の味方というよりも「国家安全保障の切り札」として戦場へ投下される。