消えた年金問題の真相と現在の状況|自分の年金を取り戻す確認手順
問題の発覚によって白日の下にさらされたのは、制度の不備だけでなく、旧管理組織である社会保険庁の構造的な腐敗と怠慢でした。
当時の社会保険庁では、職員による年金保険料の横領、架空出張やヤミ専従といった不正が常態化していました。現場では記録の電算化作業において不正確な入力が横行し、入力ミスや重複データが存在しても放置され続けたのです。この深刻なモラルハザードに対し、国民の怒りは爆発し、社会的な批判は激化しました。
政府は事態を重く受け止め、2009年12月末をもって社会保険庁を廃止・解体しました。そして2010年1月1日、非公務員型の特殊法人として「日本年金機構」が発足します。ガバナンスの刷新と業務の透明化、民間手法を取り入れた年金記録の再点検作業がここから本格的にスタートしました。