吉澤ひとみのモー娘。時代と全盛期の軌跡|イケメンキャラと激動の裏側

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グループがメガヒットを連発する黄金期から過渡期へと差し掛かるなか、吉澤ひとみのアイドル人生を揺るがす最大の転機が訪れます。それが2005年4月、第3代リーダーだった矢口真里の電撃脱退に伴う、第4代リーダーへの緊急就任でした。

当時の報道やグループ関係者の証言によると、矢口の辞退は週刊誌報道を受けた極めて突発的な事態であり、体制移行の準備期間は皆無に等しい状態でした。サブリーダーのポストにあったとはいえ、当時の吉澤は弱冠20歳。全盛期を築いた1期生から3期生の主要メンバーが次々と卒業し、グループの求心力低下が囁かれていた困難なタイミングでの白羽の矢でした。

本人が後に特別インタビューなどで語った回想録によると、打診を受けた当初は「自分にはとても務まらない」「先輩たちの築いたモーニング娘。を壊してしまうのではないか」という激しい葛藤と恐怖に苛まれていたといいます。しかし、混乱する後輩メンバーたちを前に、彼女は持ち前の負けん気と責任感でリーダーの重責を引き受ける覚悟を固めました。

吉澤が目指したのは、恐怖政治やトップダウン型の統率ではなく、風通しの良い「フラットな関係性」でした。破天荒な言動で知られた後輩の久住小春を温かく導き、バラエティやライブの現場でも自らが体を張って笑いを取るスタイルを徹底。体育会系気質の強いモーニング娘。において、彼女の飾らない人柄は、グループが空中分解しかねない危機を乗り越えるための決定的な防波堤として機能しました。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。