2歳の夜驚症で突然叫び暴れる!夜泣きとの違いやNg対応・受診目安
深夜に子どもが泣き叫ぶ現象を一括りに「夜泣き」と捉えがちですが、医学的なメカニズムはまったく異なります。夜泣きは、浅い眠り(レム睡眠)の最中や覚醒の途中で、不快感や不安から親のあやしを求めて泣く現象です。これに対して夜驚症は、入眠から1〜3時間後の「最も深いノンレム睡眠(徐波睡眠)」の段階で発生します。
睡眠生理学の臨床データによると、夜驚症の本質は「脳の覚醒システムのアンバランス」にあります。深い眠りから覚醒へ移行する際、情動や恐怖、運動機能を司る脳の原始的な領域(大脳辺縁系や脳幹)だけがフライングで目覚めてしまい、理性や記憶、状況判断を司る「大脳皮質」は完全に熟睡したまま取り残されている状態です。
つまり、子どもは目を見開いて「あっち行って!」「怖い!」と叫び、手足をバタつかせて暴れ回っていても、本人の意識は100%深い眠りの中にあります。親の顔を認識できておらず、呼びかけに対する反応がチグハグになるのはそのためです。翌朝に本人が昨夜の出来事をまったく覚えていない点も、夢の記憶が残りやすい「悪夢症」や意識が覚醒している「夜泣き」とは決定的に異なる特徴です。