名古屋妊婦切り裂き殺人事件の真相と犯人像|生存した子供の現在
事件が発生したのは、昭和から平成へと移り変わる直前の1988年(昭和63年)3月18日のことでした。現場となったのは、愛知県名古屋市中川区富田町にあるアパートの一室。被害に遭ったのは、出産予定日を数日後に控えていた27歳の専業主婦でした。
同日午後7時40分頃、仕事を終えて帰宅した夫(当時27歳)は、玄関の鍵が開いていることに不審を抱きます。薄暗い部屋に足を踏み入れると、奥の和室からかすかな赤ちゃんの泣き声が聞こえてきました。電気をつけた夫の目に飛び込んできたのは、血の海の中で倒れている変わり果てた妻の姿と、その足元で泣いている生まれたばかりの我が子でした。
被害者は両手を電気コードで縛られ、首にはこたつコードが巻きつけられて絞殺されていました。さらに最も凄惨を極めたのは、刃物によってみぞおちから下腹部にかけて縦約38センチにわたって切り裂かれ、体内にいた赤ちゃんが強引に取り出されていた点です。凄惨な状況下でありながら、取り出された男児は太ももや背中に軽傷を負っていたものの、奇跡的に息をしていました。