新潟Brtはなぜ失敗と批判されたのか?混雑・赤字の真相と現在の状況
新潟市がBRT導入を決断した背景には、深刻な車社会化によるバス利用者数の激減と中心市街地の衰退という切実な課題がありました。当時の新潟市中心部では、郊外からのバス路線が新潟駅前や万代、古町といった目抜き通りに何十系統も重複して乗り入れており、中心部の交通渋滞を招く一方で、郊外路線の採算性は年々悪化の一途を辿っていたのです。
この持続不能な状況を打開すべく、新潟市は「持続可能な都市交通体系の再構築」を掲げました。その青写真が、新潟駅から古町を経て青山方面を結ぶ大動脈を基幹軸(BRT)とし、郊外路線は乗り換え拠点(結節点)で接続させる「支線・幹線ハブ&スポーク方式」による新潟市バス路線再編でした。都市機能を中心部に集約するコンパクトシティ構想と連動し、長期的には財政・運行コストをスリム化する狙いがあったのです。
こうして新潟BRT導入経緯の根幹となる計画が策定され、2015年9月5日に鳴り物入りで運行がスタートしました。しかし、行政主導の理想論と市民の日常的な移動実態との間には、想像を絶する巨大な乖離が存在していました。