ヌーヴォとは?語源のフランス語からワイン・美術の違いまで徹底解剖

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ワインと並び、文化史において極めて重要な存在が19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを席巻した芸術運動「アール・ヌーヴォー(Art Nouveau=新しい芸術)」である。1895年に美術商ジークフリート・ビングがパリに開店したギャラリーの店名「メゾン・ド・ラール・ヌーヴォー」が名称の由来となった。

アール・ヌーヴォーの最大の特徴は、植物のツル、昆虫の羽、波、女性の流れるような髪の毛など、自然界に見られる有機的でしなやかな曲線美を徹底して取り入れた点にある。産業革命による画一的な工業製品への反発と、当時西洋に強い衝撃を与えた日本の浮世絵(ジャポニスム)の影響を受け、職人技による装飾の復権を目指した。

この時代を代表する芸術家として、女優サラ・ベルナールの劇中ポスターで一世を風靡したアルフォンス・ミュシャ(画家)、官能的な装飾美を追求したグスタフ・クリムト、ガラス工芸で植物の生命力を表現したエミール・ガレ、さらにはバルセロナにサグラダ・ファミリアを残した建築家アントニ・ガウディらが挙げられる。絵画の枠にとどまらず、家具、宝飾品、建築、地下鉄の入り口に至るまで、生活空間全体を美で統一しようとした総合芸術運動であった。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

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