秋田の同人文化を支える「アキケット」の真実と地方イベントの未来
アキケットの大きな特徴は「オールジャンル」という方針だ。特定の作品やジャンルに限定せず、あらゆる創作物を受け入れる。漫画、イラスト、小説、写真、グッズ、音楽CD。形式も内容も問わない。
この方針は地方イベントならではの必然性がある。参加サークル数が限られる中で、ジャンルを絞れば成立しなくなる。だが、結果的にこの多様性が魅力となっている。
「普段接点のないジャンルの作品に出会える」と語るのは、20代の女性来場者だ。彼女はアニメ系の二次創作を目当てに訪れたが、会場でオリジナルのファンタジー小説を購入した。「都会の大きなイベントでは、目的の島しか回らない。でもここでは全部見て回れる」。
地域オリジナルコンテンツの発掘
オールジャンル方式は、地域独自のコンテンツを発掘する機能も果たしている。秋田の民話をモチーフにしたイラスト集、なまはげをキャラクター化した漫画、県内の風景を撮影した写真集。これらは秋田ならではの作品だ。
地元の高校生が制作した作品も目立つ。美術部や漫画研究部の活動発表の場として、アキケットを活用する学校もある。教育的な側面も持ち合わせているのだ。