【2026年冬至ルポ】なぜ早稲田の「穴八幡宮」に人が殺到するのか?金運を呼び込む「一陽来復」御守の熱狂と現代人の切実な祈り
なぜこの神社は「穴」という独特な名を冠しているのか。その歴史は寛永18年(1641年)にさかのぼる。
当時、草庵を結ぶために境内の山裾を掘り起こしたところ、横穴から金の阿弥陀如来像が現れた。この出来事を機に「穴八幡」と呼ばれるようになり、時の三代将軍・徳川家光がその霊験を聞きつけて江戸城の祈願所とした。以来、歴代将軍の参詣が続き、幕府の手厚い保護を受けることとなったのだ。
流鏑馬(やぶさめ)の神事でも知られ、八代将軍吉宗が世嗣の病気平癒を祈願して納射させた歴史もある。現在も毎年ハイライトとして受け継がれているこの伝統は、穴八幡宮が単なるご利益スポットではなく、武家社会の質実剛健な精神を受け継ぐ歴史的聖地であることを証明している。