山を喰らい、清流を味わう。2026年、なぜ世界的美食家たちは「中津川の寿司」を求めて山を踏み破るのか
中津川はいま、都市計画や観光インフラの面でも大きな転換期を迎えている。品川・名古屋間を結ぶリニア中央新幹線の岐阜県駅建設が進み、都心からのアクセスが格段に向上することを見据えた投資が加速しているのだ。
市内には、古民家を改修した完全予約制のアートオーベルジュや、プライベート感あふれるカウンター寿司店が次々とオープンしている。一晩に数組しか客を取らず、中津川の季節の食材だけを使ったおまかせコースを提供する店は、予約が半年先まで埋まるほどの人気ぶりだ。
香港からプライベートで訪れた実業家の男性(52)は、「東京の上品な江戸前寿司も素晴らしいが、中津川の寿司にはその土地でしか味わえないストーリーと野性味がある。わざわざ飛行機と電車を乗り継いでも来る価値がある」と興奮気味に話した。