怪僧ラスプーチンの正体と暗殺の真相!不死身伝説と王朝崩壊の裏側
暗殺される直前、ラスプーチンが皇帝ニコライ2世に宛てて書き残したとされる手紙には、戦慄すべき予言が記されていました。
「もし私が農民の手によって殺されたなら、皇帝とロマノフ朝は安泰であろう。しかし、もし私が貴族の手によって殺されたなら、皇帝の一族は2年以内に一人残らず殺害され、ロシアは血の海に沈むであろう」
この予言は、恐ろしいほどの正確さで現実となりました。暗殺からわずか2か月半後の1917年3月に二月革命が勃発して皇帝は退位を余儀なくされ、300年以上続いたロマノフ王朝はあっけなく崩壊。そして1918年7月、エカテリンブルクのイパチェフ館地下室において、ニコライ2世一家およびアレクセイ皇太子ら全員がボリシェヴィキの手によって銃殺されたのです。
オカルト的な予知能力として語られがちなこの遺書ですが、政治ジャーナリズムの視点から分析すれば、ラスプーチンは当時すでに極限状態に達していた「宮廷貴族と虐げられた民衆の対立構造」を肌感覚で正確に把握していたことが分かります。自らという防波堤が特権階級の内輪もめで取り除かれた瞬間、民衆の怒りが一気に王室へ雪崩れ込む必然を、誰よりも冷静に見通していた結果といえます。