女優登竜門の知られざる変遷と裏側!時代を彩る美女たちの現在地
かつて日本のエンターテインメント界には、明確な「成功の方程式」が存在した。その頂点に君臨していたのが、大手繊維メーカーやカーオーディオメーカーが主宰する名門オーディションである。1970年代半ばに創設されたクラリオンガールを皮切りに、東レや旭化成、そして三愛水着イメージガールといった冠は、芸能界入りを熱望する女性たちにとって最高のプラチナチケットだった。
選ばれた瞬間に、約束される全国的な露出。ポスターは全国津々浦々の特約店やリゾート地に張り巡らされ、テレビCMが大量にオンエアされた。ここから羽ばたいたスターの顔ぶれを見れば、その影響力は一目瞭然だ。東レの顔として注目を集め、瞬く間に国民的ドラマの主演へと駆け上がった山口智子。あるいは、抜群のプロポーションと知性を武器に圧倒的な存在感を放ち、平成のカルチャーアイコンとなった藤原紀香。彼女たちにとって、企業タイアップの看板は単なるモデル活動ではなく、女優としてのキャリアを切り開く決定打となった。
単なる美しさだけでは選ばれない。企業の看板を背負う品格、夏の気だるさを吹き飛ばすような健康的で弾ける笑顔、そして何より大衆を一瞬で惹きつける天性の華が求められた時代だった。