脂肪腫手術は痛い?放置リスクや費用・傷跡を残さない最新事情を徹底検証
脂肪腫の治療を検討する際、多くの人が最も恐れるのが「術中や術後の痛み」です。手術は基本的に局所麻酔で行われます。患者が痛みを覚えるのは、腫瘍の周囲に麻酔液を注入する最初の数秒間(細い針を刺すチクッとした感覚と薬液が入る圧迫感)だけであり、麻酔が効いてしまえば術中にメスが入る痛みを感じることはありません。術後は麻酔が切れる数時間後に鈍痛が出ますが、処方される標準的な鎮痛消炎剤(ロキソプロフェンやアセトアミノフェンなど)の内服で十分にコントロールできる範囲です。
「痛くないから」と放置するリスクも見過ごせません。脂肪腫は自然消失することがなく、血流を受けて数年から十数年かけて確実に大きくなります。皮膚の浅い層にとどまっているうちは小さな傷で摘出できますが、筋肉内や筋肉間まで深く入り込む「筋肉内脂肪腫」へと進展すると、神経や太い血管を巻き込み、手術難易度が跳ね上がります。結果として切開範囲が広がり、摘出手術跡が長くなってしまう点が最大の放置リスクです。
気になる費用面ですが、脂肪腫の摘出は病理組織検査を含めて健康保険の適用対象となります。美容目的の自由診療ではなく保険診療として認められているため、自己負担3割であれば、一般的な数センチ大の病変なら日帰りで1万円前後の窓口負担に収まるケースがほとんどです。