2026年春の旋風!福山勢が見せた甲子園快進撃と地元を揺らす激闘の舞台裏
ここに至るまでの道のりは、決して平坦ではなかった。10年前、チームは県大会の初戦敗退が当たり前の「万年一回戦組」だった。風向きが変わったのは、地元出身の新監督が就任したことだった。指導者が最初に着手したのは、技術の指導ではなく「意識の改革」と「環境の整備」だったという。
「強豪校と同じことをしていては一生勝てない。自分たちの強みは何か、福山という土地でしかできない野球は何かを考え続けた」。監督はそう振り返る。設備が不十分な雨天練習場を自分たちの手で補修し、地域のボランティアとともにグラウンドの水はけを改善。泥にまみれながら積み上げた10年間の努力が、ついに甲子園という大舞台で花開いたのだ。