ロコ・ソラーレ「そだねー」誕生秘話とミラノへ繋ぐ氷上の軌跡
この奇跡的なチームワークを語る上で、創設者である本橋麻里の存在を抜きにはできない。トップ選手としてのキャリアの絶頂期に地元・常呂町へ戻り、自らの手でスポンサー集めからスタートさせたチーム、それがロコ・ソラーレだ。「太陽の常呂っ子」を意味するチーム名には、過疎化が進む故郷をスポーツの力で照らしたいという切実な祈りが込められていた。
公益社団法人日本カーリング協会をはじめとする関係各所との折衝、資金難、練習環境の確保。幾多の壁にぶつかりながらも、本橋は「楽しむこと」「互いを信じ抜くこと」をチーム哲学の根底に据え続けた。藤澤五月の加入、吉田知那美の合流。異なるバックグラウンドを持つ個性派たちが、本橋の敷いた温かな土壌の上で共鳴し、やがて世界屈指のコレクティブへと結実していった。