首や脇の違和感は危険?悪性リンパ腫しこりの特徴と見分け方を解説
この病気の歴史は古く、1832年にイギリスの医師トマス・ホジキンが報告した臨床症例群に遡る。当時、リンパ節と脾臓の系統的な腫大を示す疾患として記録されたこの症例は、その後の医学の発展とともに詳細な解析が進められてきた。
現代の血液腫瘍学において、リンパ腫は単一の病気ではなく、多様な病態を含む疾患群として捉えられている。国際的な標準指針であるWHO造血器腫瘍分類(第5版およびICC分類)では、リンパ系腫瘍は100種類以上の微細な病型に細分化されている。大まかには、特定の巨大多核細胞(リード・スチルベルグ細胞)が観察されるホジキンリンパ腫と、それ以外の大部分を占める非ホジキンリンパ腫に大別される。日本人の症例で約9割以上を占めるのは非ホジキンリンパ腫であり、進行スピードによって悪性度の高い「アグレッシブリンパ腫」や、年単位で緩やかに進行する「インドルントリンパ腫」などに分類される。