タイタニック「海洋の心」は実在する?モデルの秘宝と呪いの真相

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映画の「海洋の心」には、外見・色合い・歴史的背景のすべてにおいて直接の着想源となった実在の宝石が存在します。それが、人類史上最も有名なブルーダイヤモンドである「ホープダイヤモンド(Hope Diamond)」です。

この宝石の歴史は、17世紀半ばにフランス人宝石商人ジャン=バティスト・タヴェルニエがインド南部テランガーナ地方のコルール鉱山で入手した、およそ112カラットの原石に始まります。その後、フランス国王ルイ14世へと売却され、王冠用として67.125カラットの「フレンチ・ブルー(フランスの青)」へとリカットされました。

フランス革命の混乱期である1792年、王室の宝物庫から盗難に遭い行方不明となりますが、時を経て1839年、ロンドンの銀行家であり熱心な宝石コレクターであったヘンリー・フィリップ・ホープのコレクション目録に突如として現れます。この所有者の名を取り、現在の「ホープダイヤモンド」と命名されました。

現在の保管場所と驚きの鑑定価値

ホープダイヤモンドはその後、米国の名門宝石商ハリー・ウィンストンの手に渡ります。ウィンストン氏は1958年、人類共通の文化財として後世に残すため、この国宝級の宝石を米国ワシントンD.C.の「スミソニアン国立自然史博物館」へ寄贈しました。現在も同博物館の「ジャネット・アネンバーグ・フッカー地質・宝石・鉱物ホール」の中央で厳重にガラスケースに収められ、一般公開されています。

現在のホープダイヤモンドは、45.52カラット(約9.104グラム)のクッション・アンティーク・ブリリアント・カット。市場に出回ることはないため公的な価格はつきませんが、スミソニアン博物館および世界的オークションハウスの試算によると、その推定価値は約2億5,000万ドル〜3億5,000万ドル(日本円換算で約380億〜530億円以上)、歴史的希少性を加味すれば「実質的にプライスレス(測定不能)」と評価されています。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。