退職届の書き方完全解説!縦横文例・封筒マナーと失敗防ぐ重要急所
退職届の作成にあたっては、形式面での正確さが求められます。日本の伝統的なビジネス慣習では「手書きの縦書き」が礼儀正しいと評価されてきましたが、デジタル化が進んだ現在では、PC作成による「横書き」を社内規定で推奨する企業も増えています。所属先の社内ポータルや就業規則を確認し、指定テンプレートがある場合はそれを最優先してください。指定がない場合は、以下の文例に沿って作成します。
1. 縦書き文例(手書き推奨・標準フォーマット)
便箋の1行目中央に「退職届」と記し、本文の書き出しは最下部に「私事、」または「私儀、」と置くのが正式な作法です。自己都合退職の場合、詳細な転職先や不満理由は書かず、「一身上の都合」とするのがビジネス上の鉄則です。
【縦書き文例:自己都合退職】
(1行目中央)退職届
(2行目最下部)私事、
(3行目上部より)このたび、一身上の都合により、
(4行目)令和〇年〇月〇日をもって、退職いたします。
(5行目空行)
(6行目下部)令和〇年〇月〇日(提出日)
(7行目下部)営業部第一課 氏名 (認印)
(8行目空行)
(9行目上部)株式会社〇〇〇〇
(10行目)代表取締役社長 〇〇 〇〇 殿
2. 横書きテンプレート(PC作成・メール添付対応)
横書きの場合、日付や宛先の配置が縦書きと異なります。提出日は右寄せ、宛先は左寄せ、件名は中央に配置します。
【横書き文例:自己都合退職】
令和〇年〇月〇日(提出日:右寄せ)
株式会社〇〇〇〇
代表取締役社長 〇〇 〇〇 殿(左寄せ)
営業部第一課 氏名 印(右寄せ)
退職届(中央配置)
私事、このたび一身上の都合により、令和〇年〇月〇日をもって退職いたしたく、ここにお届けいたします。
3. 会社都合による退職理由の書き方(失業給付・トラブル回避の要諦)
会社の倒産、事業所閉鎖、業績不振に伴う希望退職募集、退職勧奨、著しいハラスメント等による退職の場合、絶対に「一身上の都合」と書いてはいけません。自己都合として処理されると、雇用保険(失業手当)の受給開始時期や給付日数において重大な不利益を被ることになります。
会社都合の場合は、理由欄に事実関係を端的に記載します。
【会社都合文例】
私事、このたび貴社の都合(事業部門の縮小に伴う退職勧奨)により、令和〇年〇月〇日をもって退職いたします。
会社側から「書類上は一身上の都合としてほしい」と誘導される事例が散見されますが、一度提出した書面はハローワーク等の審査における決定的な証拠となります。安易に妥協せず、会社都合である事実を明記しなければなりません。