リッチマンプアウーマン配信はどこ?サブスク比較と再放送されない理由
インターネット上の質問サイトやSNSでは、「これほどの名作がなぜ夕方の地上波で一挙再放送されないのか?」「出演者のスキャンダルでもあるのか?」という詮索が繰り返されています。しかし、当時の出演陣を振り返っても、小栗旬、石原さとみ、井浦新、相武紗季といった主要キャストは各方面で第一線の活動を継続しており、主だった出演者トラブルで封印されているという噂は明白なデマです。
民放編成デスクやコンテンツビジネス関係者への取材から浮かび上がった、地上波再放送が制限される真の要因は以下の3点に集約されます。
第1の要因は、放送局の収益構造の激変と「有料サブスクの囲い込み」です。フジテレビにとって『リッチマン、プアウーマン』は、自社サービス「FOD」に有料加入者を呼び込める屈指のキラーコンテンツとなっています。地上波で無償放送してしまえば、サブスク加入の直接的な動機を奪うカニバリゼーション(共食い)が生じるため、編成戦略としてネット配信を優先する方針が確立されています。
第2の要因は、地上波午後帯の編成枠の枯渇です。2010年代半ば以降、民放主要局は平日の午後帯を『情報ライブ ミヤネ屋』『ゴゴスマ -GO GO!Smile!-』といった生放送の帯情報番組や、夕方の大型ニュース枠(『Live News イット!』など)へ全面的にシフトさせました。その結果、かつて平成の名作ドラマが日常的に再放送されていた「ドラマ再放送枠」自体が物理的に消滅あるいは極端に縮小した背景があります。
第3の要因は、劇伴および挿入楽曲の著作権クリアランス問題です。本作は後述するmiwaの代表曲をはじめとする音楽が演出と密接に結びついています。地上波再放送にあたっては二次利用に伴う音楽原盤権や脚本・出演者の権利料追加払いが必要となり、激減した地上波スポット広告料ではコスト回収が見合わないというテレビ局の採算ラインが壁となっています。