あんまんのこしあんはなぜ東西で違う?胡麻餡の謎と大手コンビニ比較

あんまんのこしあんはなぜ東西で違う?胡麻餡の謎と大手コンビニ比較についての疑問解決ガイドを徹底解説します。

東日本と西日本で大きく異なるあんまんの中身。その決定的な分かれ道は、「餡に練り胡麻(黒ごま)が入っているかどうか」にあります。関東をはじめとする東日本のコンビニやスーパーで「あんまん(こしあん)」を購入すると、多くの場合、ツヤのある漆黒の「胡麻餡(ごまあん)」が入っています。一方、関西を中心とする西日本では、小豆本来の赤みが残る「小豆こしあん」や「粒あん」が主流です。

この地域差が生まれた最大の理由は、東西の食文化の発祥と歴史的背景にあります。東日本における中華まん文化は、横浜中華街の本格的な中国点心(豆沙包=黒ごまとラードを練り込んだ餡を包んだ饅頭)がベースとなって発展しました。濃厚なごま油やラードのコクを効かせた味わいが関東の人々に親しまれ、そのまま「中華まん=胡麻風味」として定着した経緯があります。

対して西日本、とりわけ京都や大阪を中心とする関西圏では、古くから小豆を使った和菓子文化が根強く根付いていました。関西では「小豆の風味を損なう胡麻や油脂の強い香り」よりも、「小豆そのものの自然な甘みと粒感」を好む傾向が強かったため、中華まんメーカー各社も西日本向けには小豆の風味を前面に出した餡を採用するようになったのです。現在でも静岡県の大井川や愛知県付近を境に、東と西で流通するあんまんの主力が切り替わる傾向が見られます。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。