「Liminal」の意味とは?不気味で懐かしい空間の心理と正体

「Liminal」の意味とは?不気味で懐かしい空間の心理と正体について知っておくべき 事実を厳選して解説いたします。

海外発祥のミームでありながら、日本国内においても「リミナルスペース」は独自の親和性を持って受け入れられています。西洋の広大なモールやモーテルとは異なり、独特の湿度や歴史の蓄積を感じさせるリミナルスペースの日本の例が数多く存在します。

典型的な実例として挙げられるのが、高度経済成長期に建設された昭和レトロな地下街や雑居ビルのフロアです。終電後の深夜、シャッターが降りてネオン看板の灯りだけが静かに灯る通路は、ノスタルジーと不気味さが極限まで凝縮された日本特有のリミナルスポットと言えます。また、夕暮れ時の誰もいない学校の渡り廊下、給水塔がそびえ立つ無人のマンモス団地の広場、霧深い山間部にポツンと佇むドライブインなども、日本人の琴線に触れるリミナルな情景です。

日本古来の「神隠し」伝説や、現世と常世(とこよ)の境目とされる「逢魔時(おうまがとき)」の感覚は、まさに空間のリミナリティそのものです。古くから境界を畏怖してきた日本の文化土壌があるからこそ、海外発のミームが違和感なく国内の風景へと接続されています。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。