芸能界と夜職の闇「枕営業」の真実。歪んだ業界構造と回避策を追う

芸能界と夜職の闇「枕営業」の真実。歪んだ業界構造と回避策を追うの要点を分かりやすくまとめてご紹介します。

性的同意のない人間関係を条件に役を与える行為は、ハリウッドをはじめとする欧米のエンターテインメント業界では歴史的に「キャスティング・カウチ」と呼ばれ、長年批判の対象となってきた。そして「#MeToo」運動の広がりとともに、その根絶に向けた動きは世界的な標準へと進化を遂げている。

こうした国際的標準を持ち込んだのが、日本市場に本格参入した海外配信プラットフォームの存在である。NetflixやHBOといったグローバルプレイヤーは、作品の制作現場において厳格なコンプライアンス指針とセクシャルハラスメント防止策の導入を義務付けた。日本で大きな話題を呼んだ作品『全裸監督』の撮影現場などでも、性的なシーンの撮影を専門的に監督・調整する「インティマシー・コーディネーター」の導入が進み、従来の日本的慣行に大きな風穴を開けることとなった。

国際基準の制作環境が導入されることで、従来の不透明なキャスティングプロセスは排除されつつある。配役決定における透明性の確保と、現場での権利擁護が不可欠であるという認識が、黒船の襲来によって一気に加速した格好だ。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。