京都に鹿公園はある?奈良との違いと野生の鹿に巡り合う穴場案内
もっとも、「京都では絶対に鹿に会えないのか」と言えば、決してそうではない。奈良のように餌を求めて人に群がる人馴れした鹿はいないものの、豊かな森を背負う京都の周縁部には、野生のニホンジカが生息する静寂のスポットが残されている。
その代表格が、有名観光地である嵐山のさらに奥に位置する山麓や、奥嵯峨の寂静なエリアだ。観光客の姿が少ない早朝、渡月橋の喧騒から離れた保津川沿いの山肌や大悲閣千光寺へと続く細道を歩くと、山から下りてきた野生の姿を不意に見かけることがある。さらに、北区の雲ヶ畑や左京区の大原・貴船エリアといった山間部でも、朝もやの中に佇む美しいシルエットと遭遇する確率は高い。人工的に管理された空間ではなく、自然本来の荒々しさと気高さをもった野生動物の息遣いを感じられる場所だ。