海外旅行1週間のスーツケースは何L?後悔しない選び方と23Kgの壁
トラベルグッズ業界で長年語り継がれてきた「1泊あたり10L」という単純計算は、現代の海外旅行においては危険な盲点になりつつあります。この計算に従えば、6泊7日から7泊8日の渡航なら60L〜70Lで十分と思われがちです。しかし、実際の空港カウンターや帰国後のアンケート取材から浮かび上がるのは、「60L台では荷物が入り切らず、サブバッグを抱えて帰国する羽目になった」という切実な声です。
一般的に、海外旅行1週間スーツケース容量目安として最もバランスが優れているのは「70L〜85L(M〜Lサイズ)」です。なぜ60Lでは足りず、かといって90L以上では大きすぎるのでしょうか。容量帯ごとの実質的な使用感の違いは以下の通りです。
【スーツケース60L70L80L違いの真相】
まず60Lサイズは、国内出張や東南アジアなど温暖な地域への3〜4泊であれば快適ですが、1週間の海外旅行では往路の段階で容量の8割が埋まります。着替えを現地コインランドリーで洗濯する前提でない限り、お土産や予備の靴を入れるスペースはほぼ残りません。特に秋・冬の欧米旅行では防寒着がかさばり、出発時点でファスナーが閉まらない事態に陥ります。
次に70L〜75Lサイズは、1人旅や荷物をコンパクトにまとめたい旅行者にとっての王道スペックです。往路で荷物を全体の60〜70%前後に抑え、残りのスペースをお土産や日用品の現地購入分として確保できます。日本の住宅環境でもクローゼットに収納しやすく、街歩きでも取り回しが利きやすい点が支持を集めています。
そして80L〜85Lサイズは、お土産をたっぷり買いたい人や、冬服が必要な地域へ渡航する際のベストバイとなります。厚手のセーターやブーツ、アウターを収納してもスペースに余裕があり、ストレスなくパッキングが完結します。ただし、このサイズ帯から意識しなければならないのが「航空会社の重量制限」です。
一方で、海外旅行スーツケース後悔した理由の筆頭に挙がるのが「90L〜100L以上の超大型を選んでしまったこと」です。「大は小を兼ねる」と考えて巨大なケースを購入した結果、中身がスカスカで荷崩れを起こして中の瓶が破損したり、荷物をぎっしり詰めた結果として重量が30kg近くに達し、空港で数万円の追加料金を徴収されたりするトラブルが頻発しています。さらに、ヨーロッパの古いホテルに多い「エレベーターなしの螺旋階段」や石畳、鉄道の狭い荷物棚に持ち上げられず、旅の初日に体力を消耗し切ってしまうケースも少なくありません。