ドアを蹴らない10代の真相とは?アプリ頼みの「反抗期診断」に潜む盲点

ドアを蹴らない10代の真相とは?アプリ頼みの「反抗期診断」に潜む盲点について見逃せない 事実を分かりやすく解説いたします。

思春期の子どもの脳内では、大人が想像する以上の激震が起きている。脳科学の知見によれば、感情やリスク行動を司る大脳辺縁系が爆発的に発達する一方で、衝動をコントロールし論理的な判断を下す前頭前野の完成は20歳前後まで待たなければならない。つまり、思春期の少年少女は「高性能のアクセル」を持ちながら「ブレーキが未完成」の車を運転しているような状態にある。

不機嫌や理不尽な反発は、親を攻撃するための意図的な悪意ではない。神経回路の大規模なスクラップ・アンド・ビルドの過程で生じる、生理的な混乱の表れなのだ。このメカニズムを理解しているだけでも、親側の受け止め方は劇的に変わる。「なぜこんなに性格が悪くなったのか」と悩む必要はない。ただ単に、脳が大人仕様へと大改修工事を行っている最中なのだ。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。