長渕剛『ろくなもんじゃねえ』なぜ「ぴよぴよ」?歌詞の真意と衝撃の誕生秘話
『ろくなもんじゃねえ』は、アコースティックギターを始めたばかりのアマチュアミュージシャンにとっても登竜門的な楽曲として親しまれています。
ギターコード進行の基本構造はキーEm(ホ短調)を基調としており、使用される基本コードは「Em」「Am」「B7」「C」「D」「G」といったローポジションの基本フォームが中心です。バレーコードの代表である「F」を多用する必要がないため、運指自体の難易度は決して高くありません。
しかし、この楽曲を「長渕剛のサウンド」として再現するためには、特有のピッキング技術が求められます。右手の掌をブリッジ付近に軽く当てて音をミュートしながら刻むパーカッシブなストロークや、シンコペーションを効かせた鋭いアタック、さらに間奏やイントロで吹き鳴らされるブルースハープ(10ホールズ・ハーモニカ、キーAを使用)のベンド奏法が不可欠となります。
また、ライブ音源における表現の変遷も本作の大きな魅力です。80年代後半のライブではアコースティックギター1本による激しい弾き語りが中心でしたが、90年代から2000年代にかけてはヘヴィなバンドアレンジへとスケールアップ。さらに近年のアコースティックツアーでは、円熟味を増したブルース調の語り口で歌い上げるなど、時代とともに曲自体の表情が豊かに進化し続けています。