音読み訓読みの見分け方!9割判別できる裏ワザと重箱・湯桶の罠

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音読みをさらに複雑にしている元凶が、漢音と呉音の違いです。学習塾カレッジ塾長が自身の教育エッセイで「さまざまな例外に混乱させられる、ちょっとクセの強いヤツ」と指摘している通り、同じ漢字に複数の音読みが存在することが学習者の壁となっています。

呉音(ごおん)とは、古墳時代から奈良時代にかけて百済などを経由して日本に伝わった南方の発音です。主に仏教用語や古い生活語に多く定着しました。対して漢音(かんおん)は、奈良時代末期から平安時代にかけて遣唐使や留学僧が持ち帰った、唐の首都・長安の北方標準発音です。当時の朝廷は正統な発音として漢音の学習を義務付けたため、一つの漢字に2つの音読みが重層的に残ることになりました。

例えば、「行」という漢字において、呉音は「ギョウ(行事・修行)」、漢音は「コウ(行動・進行)」です。「明」であれば、呉音は「ミョウ(光明・明日)」、漢音は「メイ(明白・説明)」となります。試験で「この漢字の読みの種類を答えよ」と問われた際、どちらも中国から渡ってきた音読みのバリエーションに過ぎないという歴史的文脈を理解していれば、不毛な迷いを完全に遮断できます。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。