世界を制した三郎丸蒸留所の真価!Zemonの革新と抽選激化の裏側
三郎丸蒸留所の評価を決定づけた最大の技術革新が、富山県高岡市の伝統産業である銅器製造の知見を結集して開発された三郎丸蒸留所 ZEMON 鋳造製ポットスチルです。ウイスキー製造において何百年もの間、板状の銅を手作業で叩き上げる「鍛造」で作られてきた蒸留器の常識を、世界で初めて覆しました。
寺院の梵鐘(ぼんしょう)製造でトップシェアを誇る地元企業・老子製作所(おいごせいさくしょ)との共同開発によって誕生した「ZEMON」は、銅と錫(スズ)の特殊合金を用いた鋳造製。この素材選定がウイスキーの香味に劇的な変革をもたらしました。
銅の触媒効果によって原酒中の不快な硫黄化合物が徹底的に除去されるだけでなく、錫の効果によって酒質が極めてまろやかになるという二重の恩恵が生み出されたのです。さらに、従来の蒸留器に比べて耐久性が約3倍に延び、蒸留器内のパーツ交換も容易になるなど、サステナビリティの観点でも世界の蒸留酒業界に強烈なインパクトを与えました。
この世界に一つしかない蒸留器を間近で見学できるとあって、三郎丸蒸留所 見学 予約は週末を中心に熾烈な枠の奪い合いが続いています。蒸留所内には歴史ある瓦屋根やトラス構造の木組みの美しさが保存されており、最新鋭の鋳造設備と昭和の産業遺産が見事に調和した空間そのものが、訪れる人々を魅了して止みません。