Yutori急成長の全貌!Z世代を掴むブランド戦略と株価・業績の真相
アパレル不況が叫ばれるなか、株式会社yutoriのビジネスモデルの秘密は「カルチャーの熱量をデジタルで増幅し、高速でマネタイズする仕組み」にあります。同社の原点は、片石貴展氏が個人で立ち上げたInstagramアカウント「古着女子」でした。従来のファッション企業のように「服を作ってから広告で売る」のではなく、「熱狂的なコミュニティを先に形成し、その文脈に最適化したプロダクトを投入する」という逆転の発想がすべての土台となっています。
同社が展開する株式会社yutoriのアパレルブランド一覧を見ると、そのポートフォリオの巧みさが際立ちます。ストリートカルチャーを象徴するyutoriの9090(ナインティナインティ)をはじめ、スケートカルチャーに根ざした「centimeter」、ガーリーストリートを牽引する「HTH(Hotter Than Hell)」、ヴィンテージテイストの「younger song」など、複数の異なる世界観を持つサブカルチャー系ブランドを意図的に分散配置しています。
特筆すべきは、同社の「ドロップシステム」と呼ばれる販売手法です。毎週のように新作を限定リリースし、数分から数時間で完売させる飢餓感の演出と、余剰在庫を極限まで抱えないSCM(サプライチェーンマネジメント)を両立。公式発表資料や決算説明会でも強調されている通り、過剰値引きによるブランド価値の毀損を防ぎ、極めて高いプロパー消化率(定価販売比率)を維持し続けています。