モルゲッソヨの意味と元ネタを徹底解明!謎の像「銃弾人間」の現在
ネット上では「モルゲッソヨ像」として親しまれることになったこの彫刻ですが、実際にはれっきとした現代美術作品です。正式名称は『銃弾マン(BULLET MAN / 韓国語:총알맨)』、作者は韓国を代表する現代アーティストのキム・ジヒョン(Kim Ji-hyun)氏です。
この作品が制作されたのは五輪開幕よりもはるか前の2009年。キム氏が手がけたシリーズ作品の一つであり、単なる会場の飾りではなく、明確な社会的メッセージが込められています。
キム・ジヒョン氏によれば、鍛え上げられた屈強な肉体と弾丸の頭部は、「富や名声、成功といった人間の果てしない欲望」を象徴しています。自らの欲望に突き動かされ、周囲を顧みずに一直線に暴走し続ける現代人の姿を、発射された弾丸に見立てて痛烈に風刺した彫刻作品なのです。
五輪という「人間の肉体美と勝敗の限界」を競い合う舞台の前に設置されたことは、ある意味で強烈なアイロニーを含んだ芸術的配置でした。しかし、その崇高な批評性を置き去りにするほど、ビジュアルと名前のギャップが先行して拡散される結果となりました。