沖縄の人はなぜ顔が濃い?縄文Dnaと骨格が明かすルーツの真相
「なぜ沖縄の人には彫りの深いハーフ顔が多いのか」という疑問に対して、人類遺伝学が導き出した決定打は縄文人DNAの割合の高さにあります。日本列島に住む人々の顔立ちは、歴史的に「縄文人」と「渡来系弥生人(および古墳人)」という大きく異なる2つのルーツの混交によって形作られてきました。
かつて日本列島全土に暮らしていた縄文人は、眉間が突出し、目の窪みが深く、鼻根部(鼻の付け根)が高くそびえる立体的な顔立ちをしていました。いわゆる「ソース顔」の原型です。その後、大陸から朝鮮半島を経由して渡来した弥生人は、寒冷地適応を遂げた平坦な顔立ち、いわゆる「一重まぶたで起伏の少ないしょうゆ顔・塩顔」の特徴を持っていました。
本州・四国・九州の本土では、弥生時代から古墳時代にかけて大陸からの渡来集団との急速な混血が進み、平坦な形質がマジョリティを占めるに至りました。しかし、地理的に隔絶されていた南西諸島(琉球列島)には渡来人の波が本土ほど大規模には押し寄せませんでした。その結果、縄文人が持っていた彫りの深い骨格の特徴が、薄まることなく現代の沖縄の人々に色濃く受け継がれることになったのです。