明石歩道橋事故の真相と教訓|なぜ防げなかったのか?警察の責任と現在
ネット上の一部コミュニティでは時折、「予期せぬパニックによる不可抗力の事故だったのではないか」「来場者のマナーの問題だったのではないか」といった誤解が見受けられます。しかし、これは明確に否定されるべき誤りです。
刑事裁判の審理過程において、現場の危険性は事前に十分予測可能であったことが厳格に立証されました。明石市職員、警備会社幹部、明石警察署の元地域課長ら5名に対し、業務上過失致死傷罪で有罪判決(禁錮刑)が確定しています。判決文では「群衆が過密状態に陥れば群衆雪崩が発生し、死傷者が生じることは容易に予見できた」と断じられました。
一方で、当時の明石警察署長および副署長に対しては、検察審査会の議決に基づく「強制起訴」が行われたものの、2016年に最高裁で公訴時効(当時の業務上過失致死傷罪は5年)が成立したとして免訴(裁判の打ち切り)が確定しました。現場の最高責任者たちの刑事責任が法廷で白黒つけられないまま幕を閉じたことは、司法制度の限界として今も大きな議論を残しています。