長崎県美術館の見どころ完全解剖!隈研吾建築とスペイン美術の全貌
長崎県美術館が全国の公立美術館の中でも唯一無二の個性を放つ背景には、その突出したスペイン美術コレクションの存在があります。このコレクションの核となっているのが、戦前の駐スペイン公使を務めた外交官・須磨弥吉郎(すま やきちろう)氏によって寄贈された「須磨コレクション」です。
中世の宗教画からエル・グレコ、リベラ、ゴヤといった巨匠の版画・絵画、さらにはパブロ・ピカソ、サルバドール・ダリ、ジョアン・ミロをはじめとする20世紀の現代美術まで、約2,000点に及ぶ膨大な作品群を誇ります。スペイン国外においてこれほど体系的に同国の美術史を辿れるコレクションは、アジア圏でも極めて稀有な存在です。
また、同館はスペイン美術のみならず、長崎ゆかりの美術工芸や現代アートの企画展にも注力しています。各フロアに配置された展示室は天井高や照明設計が緻密に計算されており、古典絵画から現代インスタレーションまで作品の持つエネルギーを最大限に引き出す鑑賞環境が整えられています。最新の展示スケジュールや特別展の巡回情報については、公式アナウンスを事前に確認して訪れるのがおすすめです。