御柱祭で絶対にやってはいけないこと!命の危険迫るタブーと掟の全貌
御柱祭が「天下の奇祭」と呼ばれる一方で、その歴史は幾多の痛ましい事故と隣り合わせでした。重さ10トンの巨木が急坂を転がり落ち、境内へ直立する過程では、わずかな判断ミスや器具の損壊が命取りとなります。
記憶に新しいところでは、2010年(平成22年)の下社春宮境内で行われた「建御柱(たておんばしら)」において、ワイヤーが破断し、柱に乗っていた氏子3名が約10メートルの高さから転落、2名が死亡・2名が重傷を負う惨事が発生しました。さらに2016年(平成28年)の上社本宮の建御柱でも、足場から氏子が転落して命を落とす事故が起きています。
こうした事故が起きるたび、ネット上やSNSでは「危険すぎる伝統は見直すべきではないか」「命を懸ける必要がどこにあるのか」という厳しい批判の声が上がります。その一方で、「危険を承知で伝統を守り抜く諏訪の魂」「部外者が軽々しく口を出すべきではない」という地元を支持する意見も根強く、激しい議論が交わされてきました。
諏訪大社と御柱祭観光情報センター、各地区の保存会はこうした批判を重く受け止め、安全対策を年々アップデートしています。木落とし斜面の安全柵増設、建御柱における安全帯(命綱)着用の義務化、曳行ルートの再点検など、伝統の厳粛さと安全管理の両立に向けた抜本的な改革が進められています。