三島由紀夫はゲイだったのか?禁色と証言で迫る文豪の禁断実像

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三島のセクシャリティを語る上で欠かせないのが、当代随一の美青年として名を馳せた美輪明宏との交友だ。銀座のシャンソン喫茶「銀巴里」で出会った二人は、互いの美学をぶつけ合う特別な関係を築いた。

舞台『黒蜥蜴』で美輪を主役に抜擢し、熱烈な賛辞を贈った三島。美輪は後年のインタビューで、三島からの求愛を軽やかにかわしつつも、彼の孤独と脆さを誰よりも理解していたと回想している。美輪にとって三島は、頭脳明晰でありながら自らの情念に翻弄される愛すべき表現者だった。

一方、三島の伝記を執筆したアメリカの日本文学研究者ジョン・ネイスンは、三島が周囲に見せていた「豪傑で男らしい文豪」というペルソナの嘘を見抜いていた。ジョン・ネイスンは、三島が異性愛者の家庭人として振る舞う一方で、外国人男性やボディビルダーたちとの秘密の関係に依存していた二重生活を容赦なく暴き出した。仮面を重ね着しすぎた男の悲劇がそこにある。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。