なぜ恐怖の象徴に?アイスホッケーマスクの歴史とジェイソン誕生秘話
プランテが開発した初期のマスクは、選手の顔型を石膏で取り、グラスファイバーを直接張り付けて成形するオーダーメイド品でした。顔に密着する形状だったため打撃の衝撃がダイレクトに頭蓋骨へ伝わりやすく、脳震盪のリスクを完全に排除することは困難でした。
1970年代に入ると、ソビエト連邦の名ゴーリーであるウラディスラフ・トレチャクが愛用した「ヘルメット+ケージ型(鳥かご型)」が登場し、視界の広さと安全性が飛躍的に向上。その後、クラシックなフルフェイス成形とワイヤーケージを融合させた現在のコンボスタイルが確立されました。
2026年現在のプロ仕様ギアでは、Bauer(バウアー)のゴーリーマスクをはじめ、カーボンファイバーやケブラー、チタン合金を贅沢に使用した多層構造が主流です。時速160キロ超のスラップショットにもビクともしない剛性を備えつつ、衝撃吸収フォームによって頭部へのダメージを最小限に抑える設計が施されています。