大学生のお小遣い平均は?実家・一人暮らしの格差とリアルな生活費

大学生のお小遣い平均は?実家・一人暮らしの格差とリアルな生活費とはどのようなものなのか? 背景や要点を簡潔に解説します。

ネット上の掲示板やSNSでは、「大学生なんだから小遣いをもらうのは甘え」「親に頼らずバイトで月15万稼ぐのが普通」といった極端な意見が散見されます。しかし、現場の取材を重ねると、こうした言説がいかに過酷な現実を見落としているかが浮き彫りになります。

第一の盲点は、大学生のお小遣いと親の年収格差がもたらす「可処分時間の不平等」です。文部科学省等の統計によれば、世帯年収1,000万円以上の高所得世帯では、十分な仕送りやお小遣いが支給され、学生は資格取得や留学、インターンシップなどの自己投資に専念できます。一方で、世帯年収400万円未満の世帯では仕送りが望めず、学費や生活費のために週4〜5日のアルバイトを余儀なくされる学生が後を絶ちません。

大手メディアの学生取材でも、「期末試験期間でも深夜バイトに入らざるを得ず、単位を落として留年危機に陥った」という悲痛な証言が報じられています。「アルバイトで自活することが美徳」という風潮の裏側で、過密なシフトによって学業の継続が困難になる「学生の貧困スパイラル」が静かに進行しているのです。

第二の盲点は、キャッシュレス化による「見えない小遣い」の存在です。現金の定額お小遣いを「0円」と回答していても、実際には親名義のクレジットカードの家族カードを持たされていたり、スマートフォンの電子マネー送金アプリで都度数千円〜数万円がチャージされていたりするケースが急増しています。表面的な「お小遣いなし」という統計数値だけを鵜呑みにして、「今どきの若者は小遣いなしで自立している」と判断するのは完全な誤解と言えます。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。