元祖キャスター山口美江の孤独と葛藤、今明かされる晩年の真実
1996年、人気絶頂にあった彼女は突如として芸能界の第一線から姿を消した。理由は、幼少期から母を亡くした彼女を男手一つで育て上げてくれた最愛の父・俊雄さんの介護に専念するためだった。
父が患ったのはアルツハイマー型認知症。病状の進行とともに徘徊や妄想、昼夜逆転が重なり、在宅でのケアは想像を絶する過酷さを極めた。誰かに頼ることを良しとせず、自分ひとりで父を支えようと孤軍奮闘した彼女は、過密な芸能活動との両立が不可能であると判断し、すべてのレギュラー番組を降板。華麗なスポットライトを自ら消し、横浜の自宅に籠もる道を選んだ。この決断は、彼女の責任感の強さと父への深い情愛の表れであったが、同時に社会的な孤立を深める契機でもあった。