なぜ会場中で手拍子?ラデツキー行進曲の真実とニューイヤーの秘密
現在、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでは、アンコールにおいて息子ヨハン・シュトラウス2世の代表作『美しく青きドナウ』が演奏された後、その締めくくりとして父シュトラウス1世の『ラデツキー行進曲』が奏でられるのが鉄板の流れとなっています。
1848年の革命時、体制派の父と革命派の息子は政治的に激しく対立し、家庭内でも絶縁状態に近い緊張関係にありました。しかし1世紀以上の時を経て、ウィーン・フィルは父と息子の代表曲を連続して演奏することで、オーストリアの歴史的和解と平和への祈りを表現するプログラミングを確立したのです。
悲劇の歴史を内包しながらも、シュトラウス親子の音楽は人種や国境を超えて人々を結びつける世界共通のシンボルへと昇華されました。