直島美術館を巡る完全ガイド!地中美術館の予約法と安藤建築の魅力
フェリーが宮浦港に近づくと、まず目に飛び込んでくるのが草間彌生の手がけた『赤かぼちゃ』だ。内部に入り込み、水玉の穴から瀬戸内海を覗き込む体験は、島に足を踏み入れた旅人への祝祭的なプロローグといえる。一方、島の南端の桟橋に佇む『黄色い南瓜』は、どこまでも広がる青い水平線との対比が美しく、夕暮れ時にはシルエットとなって郷愁を誘う。
現代美術のさらなる深淵へ足を踏み入れるなら、杉本博司ギャラリー 時の回廊を見逃してはならない。硝子の茶室『聞鳥庵』をはじめ、杉本が長年探求してきた「時間」と「知覚」のテーマが、広大なラウンジと屋外空間を貫いて提示されている。波のさざめきを聞きながらテラスで過ごす時間は、旅の慌ただしさを完全に忘れさせてくれる。