6億円の黄金便器はどこへ?金のトイレ盗難の真相と2026年現在の行方
事件が起きたのは2019年9月14日の未明でした。展示場所は、元英首相ウィンストン・チャーチルの生誕地として名高いイギリス・オックスフォードシャーの世界遺産「ブレナム宮殿」。カテランの大規模個展の目玉として、宮殿内の個室に設置されたわずか2日後のことでした。
犯行グループは夜陰に乗じて宮殿敷地内に車で侵入し、展示室の木製ドアを破壊。金のトイレは実際に水道管や排水管と直結されていたため、犯人たちは力任せに配管を引きちぎって便器本体をもぎ取ったのです。
強奪にかかった時間はわずか数分間。配管が破壊されたことで個室および周囲の歴史的建築物には大量の水が溢れ出し、甚大な浸水被害が発生しました。警備システムをかいくぐった手口の鮮やかさと、破壊的な逃走劇は、世界中のメディアで「映画のワンシーンのようだ」と大きく報じられました。